ご冥福をお祈りいたします

本日、水木先生の訃報のニュースを見て、寂しい気持ちになりました。
５年ほど前、『ゲゲゲの食卓』という奥さまである武良布枝さんの本が出版されました。その本の料理を担当させていただき、レシピ作成のため何度も調布の事務所に取材に伺ったご縁がありました。鬼太郎や鬼太郎の仲間のキャラクターでいっぱいの事務所です。

そのころは、ちょうどテレビでゲゲゲの女房を観ていた直後でしたので、奥さまやお嬢さまたちにお会いしていろんなお話を直接伺えるのはとても楽しい時間でした。
レシピからおこさなければいけなかったので、奥さまの布枝さんに野菜の大きさや味の雰囲気など、何度も詳しく取材させていただきました。合わせてどういうときに作られて、家族にどういう風にとられられていたかなどのお話も伺いました。ご家族が”お父ちゃん”をとても敬愛していて、お父さんが主役の古き良き日本の家族なんだなぁ〜とつくづく感じたことを思いだします。
そしてお料理は、たくさんの材料が丁寧に下処理して加えられていて、愛情のこもった温かい家庭料理。家族のために時間をかけて愛情をこめて作る家庭料理の素晴らしさを再認識した本でした。

水木先生にもお目にかかりましたが、ユーモアがあってシャイでお茶目な方で、本当にお似合いの素敵なご夫婦でした。

水木先生は生きる強い力を持ってらっしゃる方だったのだなぁとつくづく思います。
鬼太郎や壮絶な戦争体験に基づく漫画からも人間が生きていくために必要なものとそうでないものをいろいろ教えてくれた気がします。

ご冥福をお祈りいたします。
ご家族のみなさまの悲しみが一日も早く癒されますように。

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